「庶民の日本を築く為の講座」其の九

(肥やしのレポートA)

アメリカ依存症の下僕から脱却せよ

 テロ特措法の給油は、最低最悪の選択ではないか ! !  その昔、日本が欧米諸国の真似をして、中国の宗主国にならんとしていた時代、我々は軍国主義を煽る朝日新聞はじめマスコミの活字に乗って、一喜一憂食い入るように活字を追っていた時。支那事変の交戦当事国でないアメリカが、実際は援蒋ルートで中国の蒋介石に様々な軍事援助を行って、日本の邪魔をしてアジアの混乱を増幅させていた。それに憤激したのを思い出す。
 日本が昭和16年12月8日に真珠湾を攻撃して、アメリカと戦いを始めた大きな要因が、このアメリカの中立破りの援蒋ルートだった。つまり真珠湾攻撃はアメリカが宣伝するような卑劣な奇襲ではない。先に延々と援蒋を行っていたのはアメリカだった。アメリカは終戦後、「勝てば官軍」で「真珠湾攻撃と広島・長崎の原爆投下」を同列にしているが、軍事施設を攻撃した真珠湾と民間人を無差別に殺傷した原爆テロとは、全く別の次元だ。

  日本は過去にはアメリカの介入で苦汁を呑まされたのに、今ではアメリカの下僕となって、給油という援米行為で、中東に敵対する位置にいる。民族自決とは広義には、それぞれの地域の自決も含まれるが、アメリカは海を飛び越えてアジアに介入していた。今の中東とまったく同じ構図だ。イラクの人々はアメリカが来てから悪くなったという人が多い。日本とは確執がなく、本来は親日的な中東の国々との間を、アメリカの手先となってわざわざ悪くしているのが今の日本だ。
 
 今、テロ国家を自由に作り出すアメリカの下僕となり、産油国でもないのに、食料自給率の低い日本の食を支えている日本国の庶民の漁船が原油高騰で苦しんでいるというのに、漁船には油を回さずに、他の国の軽蔑を受けながらアメリカ様に奉仕しているのが日本だ。アメリカが福田改造内閣にわざわざ給油の継続を依頼しているということは、アメリカの中東軍事戦略にとって、日本の給油が重要ということ。それは中東の国から見れば、日本はアメリカの中東戦略の重要な協力者と見られるということだ。中東の国々の現状が、テロではなくレジスタンスであった時には、その恨み憎しみは、人間の常として身近なほうに向けられるので、アメリカよりも日本が受けることとなるだろう。今こそ、日本はアジアの一員であることを自覚して、アジアの平和のために立ち上がる秋だ。 皆さん、もう一度、国家の品格(藤原正彦著)を読んで下さい。日本の役割を示唆していると思いませんか。
 
   肥やしの老狼 平成二十年八月十四日

 


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