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非戦の闘い 日本の処方箋C
国家の品格の表と裏の合体

皆様のヤクザ・暴力団に対してのご意見は全く現在の常識的な意見です。

私も51年前、火の玉のような情熱を冷たく押し隠し、自分を凍結し、右翼は何か天皇様の親戚になれるような気がして、漠然とした考えで上京しました。そして「國の為ならヤクザの悪いの五人やそこらを始末してやる ! ! 」という気でいました。運動に疑問が生じても、それは己の従前の性(さが)の故だと押し殺して、(護國團の)幹部に命ぜられるまま、運動一直線に全精力を傾けました。その結果は見事に裏切られました。人間として許せない卑劣なやり方でした。部下であった隊員達全員から、運動への疑問の突き上げは、以前からありました。

当初仙人の如き團長井上日召、佐郷屋嘉昭の威厳に打たれ盲従して、取り返しのつかなくなった私は、黒い血が逆流して、「叩っ斬ってやる ! !」と心から思いました。特に佐郷屋の兄貴分の松木良勝と井上日召の子分の小沼正は許せなかったのです。隊員総員からの突き上げで隊長として決断を迫られ「井上日召の禿ぶっ割く者はついて来い ! !」「佐郷屋上等だ ! !」と宣言したのです。

当時は右翼左翼を問わず名の通った先生方(運動家)には、打算のないヤクザの親分がついていました。私は受け付け、取次ぎをしていましたので、親分達が善意から応援している姿を見て来ました。従って、もし変事があれば(その応援している者に何かあれば)、無名の若い者(俺のこと)などは摘み出される状況でした。

「何も知らない善意で尽しているヤクザを殺すことは出来ない。」と考えました。無名の俺を知らせる(印象付ける)方法は、バクチ場しかないと、それしか思い浮かびませんでした。本所深川の親分(積上義光)の賭場や、熱海の親分(稲川聖城)の賭場に行きました。其の他にも行きました。しかしそもそも俺の青年隊には金があるはずはありません。だから賭場で借りるのです。

無名の俺が人に知らせるためには、できるだけ派手に目立つようにしなければなりません。だから大金(当時昭和30年代前半の金で二千万位)を「ハル」のです。それでも元来バクチの下手な私は負けました。でも借金取りに追い込まれたことはありませんでした。右翼とか愛國とかの事務所にヤクザが借金取りに来たら終わりですよね。実は團員も隊員も知らない秘密があるのです。(これは別途詳述します。) 

兎に角私の悪知恵で、護國青年隊の隊長(俺のこと)は金や打算で動く者ではないことを、ヤクザの親分衆に知って頂きました。それと同時に私もヤクザの実体を知りました。真理や真実は生命をかけて到達するものではないでしょうか? いたって簡単なのですが、書けません。話せません。一方通行では受け手との間に誤解が生まれます。真剣な議論・争論・討論の中で、双方が真理や真実に到達できます。

御用マスコミが暴力団と決めつけ、レッテルを貼っている、いわゆる三大暴力団、それぞれの不世出の親分に御会い出来ました。順に申しますと、國士稲川聖城は私にとっては父神様です。國士西口茂男は母神様です。國士田岡一雄は叔父神様です。もしヤクザの親分と出会わなかったら、私は二度死刑になっています。

第三勢力の皆様に日本の宝(地の底の「侠」)を引き継いでもらうために、ゴジラズワイフこと中西玲子女史(妥協をしない、右翼の狭い運動以上の、庶民に眼を向けた運動をやり続けているのは皆様ご存知の)にこの一年半ぐらいの間に、順に稲川会、住吉会、山口組のそれぞれ中堅幹部に会わせました。仲良くなりました。皆女史に尊敬の念を抱いてくれ、國の為なら協力を惜しまぬと申し出てくれました。任侠の窓口は引き継ぎました。

皆様にお願いします。今映画館で上映中の「墨攻」を見て下さい。其れの主人公が日本のヤクザの姿なのです。それと昨年ベストセラーになった藤原正彦氏の「国家の品格」を結びつけることで、私の最終目的は達成します。「国家の品格」の表の言挙げを実のある生きたモノにするのは、裏のどん底の言挙げが合体した時です。真に生きたモノになります。

皆様に私を信じてくれとは言いません。それぞれ自身で事実を検証して頂きたいのです。
例えば米国の災害カトリーナの死者約三千。無治安状態の災害時に、暴行・略奪・ありとあらゆる犯罪が横行。日本の阪神大震災約六千。しかし同様の災害時でも日本では大した暴行も略奪もなく、政府は復旧のみに専念できた。それは裏社会のヤクザ(山口組)が総動員で無法に睨みを効かせ、庶民を助けたからだ。このことはイギリスのマスコミでは「日本のマフィア(彼らにはヤクザとか侠の概念はないからマフィアと称しているが)が庶民を助けている。」と大々的に報じたことで、権力と御用マスコミがこの美談を必死に隠していた日本だが、逆輸入で日本人も知るところとなった。

最近アメリカでは黒人が地下鉄に落ちた白人を助けたことが美談として大きく報道された。先年日本で線路に落ちた日本人を韓国人たちが助けたことも美談として大きく報道されている。どちらも差別されている側が差別している側を助けたから、差別の裏返しで美談として大きく報道されている。イギリスのマスコミが阪神大震災の時のヤクザの美談を報道したのも同じ意識からだ。しかるに日本の御用マスコミは「社会の木鐸」と自称しながら、差別されている側のヤクザに関する美談は決して報道しない。裏と表が合体してこそ真の日本国家の品格は完成する。つまり日本のマスコミは「日本国家の品格の完成」の邪魔をしている訳だから、「社会の木鐸」よりも「社会の癌」といった方がいいかもしれない。

非常の英雄は平時の奸雄、それも悪を抑える者として、悪を生かしてきた我々日本人の祖先の叡智。体の中も同じ仕組みです。善のみの無菌状態では人間は生きられません。新しい日本を創り出すというよりも、古き日本(世界の識者も注目している江戸時代の文化)を取り戻すことが、吾が同盟国米国に学ばせることとなり、真に救うことになるのです。また米国を名実共に強い尊敬される國に創り変えることが、真の世界平和へと繋がります。

今日3月7日は、上京した私の30歳の侭の51回目の誕生日です。そして泪で結ばれた盟友明治大学・軍縮平和研究所の福田所長が帰国する日でもあります。現在の危険な(日本にとっては危険な)張り子の軍用犬から、世界の忠犬(是々非々を忠告する犬)へ変える第一歩としようではないか ! !

平成十九年三月七日 肥やしの老狼

付記 3月1日に潟Aスコムから宮崎学氏の編集で「右翼の言い分」が出ました。私は質問をくれる気概のある諸君を待っています。