キチガイの提言・其の四
第二十代警察庁長官 漆間巌殿へ
まずは就任おめでとうございます。2ヶ月近く経ち、引継ぎや挨拶回りも一段落した頃と思い、一筆啓上差し上げます。
全国紙讀賣新聞には8月13日と14日の朝刊に続けて就任の記事が載っていました。それによれば「警察幹部らしからぬが、芯の強さと決断の早さには定評がある」とか。貴殿の顔を新聞誌上で拝見した限りにおいては、歴代のエリート官僚とは違う感触を受けました。そんな訳で、一縷の望みを託して、表の頂点ともいえる貴殿に対して、庶民の声を取り上げるのにどん底で50年間暗中模索し続けている老狼が、下り坂を転げ落ちつつある日本の治安の悪化に悩む庶民の声を届けたいと思います。
崩れ切った現在の日本の中で、何卒「日本の国の為の警察庁」「日本の国民の為の警察庁」を掴み育てて頂きたいのです。日本は「国是も、国策も、思想も無い。」ような情けない現状ですが、私たちの子孫が引き継いでいく国です。そして若者の中には、先日米大リーグの記録を塗り替えたイチローや、アテネで活躍した選手たちのように、生き生きと溌剌として、世界に堂々と伍して行く者達も育っています。若者を代表するそんな彼らの後に、多くの若者が生き生きと自分の道を見出せるように、これまで順送りされてきた問題は、出来る限り処理してやるのが、先に生を享けてこの(情けない)日本の現状に責任ある我々の義務だと存じます。
今の世界は、小型核の開発や先制攻撃論が幅を効かせています。世界で唯一の、それも2度の原子爆弾被災国の日本には、この犠牲を人類に再び及ぼさぬように声をあげる「責任と義務」を伴う権利があると思います。政治屋どもは、毎度毎度コップの中の小さな嵐、茶番劇に明け暮れて、何一つ有効に日本の声を発信していません。
米国に対して(唯我独尊でない、他の国の立場や状況を理解する)国創りに貢献できるのは、今、米国のポチのような日本にしか出来ないのではないでしょうか? それにより日本は、アジア大陸や他の開発途上国の信頼も得る事が出来ると考えています。
大韓航空機事件の金賢姫はベストセラーとなった自著の印税の一部を、日本の機関に寄贈した時に、「米国は領空侵犯で撃墜され捕虜となった軍人を救出する為に、大統領以下が一丸となって行動して速やかに目的を果たした。まして私(金賢姫)が情愛の湧いた田口さん(李恩恵)は、日本の領土から不法に拉致されたのです。どうか彼女の救出の為にこのお金を役立ててください。」という趣旨の一文が添えられていました。私はこれを知り熱くなりました。そして日本人として心から恥ずかしいと思いました。しかし右翼が表に出るべきでないと考え、同憂の志の大同団結の試みを続けて今に至っています。
さて前出の讀賣新聞の記事の中で、一つ気になることがあります。長官殿の「精強な警察官育てたい」は、まさか「精強」というのが庶民に対して向けられる戦前の「オイ、コラ警察官」を意図しているのではないでしょうね? このオイコラ警察官は、大日本帝國が崩壊した時、戦勝国の尻馬に乗って暴れ捲くった第三国人(註)に日本全国各地の警察署が襲われた時には、青くなって逃げ回っていた。そんな「オイコラ」の末路を見ているだけに心配です。当然そのような警察に戦後の混乱でただでさえ寄る辺ない日本の庶民を護る気概も度胸もある筈はなく、各地の警察署長クラスが、それぞれの地域に根ざした仁侠組織に助けを求め、仁侠が二つ返事で快く引き受けました。当時、第三国人の無法を実際に牽制できたのは、この仁侠組織だけでした。今の日本における外国人の不法行為の激増は、ある意味戦後の第三国人の跋扈を思い出させますが、今回まさか現在では「暴力団」とレッテルを貼ってしまっている組織に警察が頼む事はないでしょうね?
戦後の占領時代、長官の所属する警察庁は、占領軍と警察庁の司法取引を疑わせるほどスムースに、戦勝国によって戦犯と一方的に名指しされた人々を、同胞とは思えぬ熾烈さで追及していました。警察庁が日本国民の為でなく、占領軍(米国)の手先であった歴史的事実があるだけに、この思想の無い「精強な警察官」がどこに向けられるかに、私は大きな危惧を抱くものです。
長官殿、現在発売中の週刊新潮10月7日号P59(下記参照)には、「大月みやこのカセットテープがあったという情報は、CIA→駐日米国大使館→警察庁&公安調査庁という公式ルートで持ち込まれた」とありますが、以前の9.11テロの時の、情報だけではなく駐日米国大使館から日本の警察庁に対して指令も行われるという「非公式ルート」もなお現存しているのですか?
(週刊新潮2004年10月7日号「なぜか『アルカイダ』幹部が持っていた『大月みやこ』のテープ」を参照)
長官殿、国際間の取引や状況はそれこそ千差万別ですが、「お前だけには言われたくない」というのがあります。今の日本国憲法は占領下に制定されましたが、当初の松本烝治たちの日本支配層による憲法改正の試案が旧態依然として所期の目的を達成できないことを悟った占領軍は、いわゆる「マッカーサー草案」なるものを日本に呑ませたわけですが、この経緯には東京裁判と同じく「昭和天皇を戦犯にする」という恫喝もありました。その張本人であるべき米国の、パウエル国務長官が今になって「日本が国連の常任理事国に入るためには、憲法9条の改正が必要」をほのめかす有り様ですが、これなどは米国の要人が発言するからには、「終戦時米国が押しつけた憲法9条」の前置きぐらいは付けるべきではないでしょうか。
「米国が西向きゃ 尾は東」 尻尾ならまだマシだが、尻尾に群がるハエが我が国の総理大臣であるのが現状です。総理大臣も警察庁の職員も公務員全ては、「日本国民の公僕」です。どうか長官殿におかれましては、常に「国民が主人」ということを念頭に、国民の為の警察を作り上げてほしく願うものです。日本人同士の諍いをしている世界の情勢ではないのです。
無学な私ですが、出来るだけ言葉は選んだつもりです。暗殺集団の護國團でしたが、私が改革しました。共産党も天皇を認めました。マルクス主義者の最大の過ちは、核爆弾の被害を受けた唯一の民族として、また人類の問題として対決しなければならない核の問題をイデオロギーに利用したことです。今こそ「大和」の名のとおり、祖先の叡智に学び叡智を発揮すべきときではないでしょうか? 人の和がなければ智恵は生まれません。共産党の過去をいつまでも責めるのも愚かなことです。健全な表には健全な裏が必要です。周囲の国は核を持て余しています。何か力になりたいのです。今、独立国としてはどん底の日本であればこそ、世界の警察官となれる資格があると考えています。何らかの形でご回答頂ければ有難いです。
老狼
註
第三国人とは当時は特権階級の用語でした。「第三国人さま」とまで言わされていたケースも多々あったのです。昨今のマスコミは「第三国人」というと差別用語のように騒ぎ立てるが、これなどもマスコミが社会の木鐸の使命を放棄して、正しく歴史を伝えていない一例です。
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