俺はいつでも、読者の意見や感想を待っている。
我こそは、と思う読者諸君。ぜひ俺あてにメッセージを送ってくれ。

石井一昌へのメールはこちらからどうぞ。

メールを送る








「タブーなき道徳勉強会」をより一層実らせるための一提言 ! !
「キチガイ狼の暴力講座・其の四」・日本再建の為の提言
(刑務所内における不祥事について)

 本来、法治国家の日本においては「あってはならないこと」が、次々と白日の下に晒(さら)され、マスコミがその火を煽りたて、わかったようでその実は何もわかっていない知識人や文化人と称される者達が論評を加え、一番俎上にあげやすい弱いところ(今回の場合は「刑務官」)のみに、問答無用で責任を押し付ける。「人の噂も七十五日」といわれる日本の社会は、いつもいつも「トカゲのシッポ切り」で、上が傷つかないように済ませる方式が定着して来ています。

 言葉では「人権尊重」を謳いながら、閉鎖的な中での凄惨な殺人事件、しかもそれは庶民よりもさらに「法の遵守」を義務付けられているはずの公務員による重大な犯罪で、本来であれば、組織の管理体制や責任形態を厳重に点検すべき不祥事でありながら、責任の所在が曖昧なままの処分で済ませてしまう。これは庶民にとっては、まったく納得のいかない「不当処分」ともいえます。

 しかもそれに伴う解決策としての、今回の「革手錠全廃方針」などは、日本の社会において過去に何度も繰り返されてきた「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」方式であり、たとえ「革手錠」が全廃されたとしても、それを用いる側の体制の本質が見なおされない限り、第二第三の「革手錠」により、同じ陰惨な悪質な犯罪が繰り返されるのは自明の理であります。これでは何の改善も進歩もない。

 私は自身の「どん底の体験」から声を大にして言いたい ! !
 
 「革手錠」自体は「必要な道具」なのだ。
 
 かつて私は仙台・山形・府中各刑務所内で規則を破り(反則という)、「懲罰」を体験している。その数は自慢ではないが他人様には負けないと思っています。そんな私ですから、「規則違反」に対する懲罰自体の必要性は重々承知しています。問題は、「懲罰」や「革手錠」等自体にあるのではなく、何故真面目に国の役人である「刑務官」という職を自ら選択した者が、暴行殺人犯も顔負けのような陰湿・陰惨な密室の集団殺人に至ったのか? ということなのです。この本質を究明しなければ、何の解決策も出て来ないはずです。

 私が思うには、これらの事件は、戦後の米国(に代表される欧米のキリスト教国)の二極主義、すなわち「神と悪魔」「善と悪」の対立概念しかない方式を受け入れて、本来日本にあった「三本の鼎(かなえ)」に代表される、対立概念以外の「第三番目の穏やかなモノの考え方」を捨てて外してしまったことが問題なのです。

 「受刑中」というのは、平常でない「異常な極限状態」です。そんな中で、受刑者の中には「ヤケクソ」「自暴自棄」になる者もいる。従ってそれらの人間に対処する「刑務官」という職に対して、一般社会における「民主主義」「暴力否定」をそのまま導入して期待するのが、そもそもが間違っているわけだ。私は刑務官を始めとする役人の味方ではないが、「極限の異常な状態が日常」である世界においては、最初からその状況に見合う「人権尊重主義」という基準でも作らない限り、つまり体制の抜本的な見なおしが行われない限り、小手先を変えただけでは、何も変わらないと思っている。

 今後、以前日本政府が世界に向かって公言した「地球よりも重い大切な人命」が守られる為に、私は以下の提言をしたい。

 戦後、米国の圧力の下に作られた「法」や「体制」を、根本的に再検討せよ !と。暴力がよくないのは誰でもわかっている。しかしその「暴力行為」が、「いつ、どこで、どんな状況下で行われたか?」 それを見極(みきわ)めてから、それに対する処分や改善をするべきなのだ。刑務官も感情のある不完全な人間です。いくら制御していても度し難い(どしがたい)衝動が起きる場合も有り得ます。受刑者の中には、「民主主義」「暴力否定」また更に「国籍差別(民族差別)」を楯にして、生意気な口を叩いて挑発する者もいるのを、私は体験から知っています。特に再犯者には性質(タチ)の悪いその傾向が見られるのが多いです。密室状態ともいえる中では「暗黙の諒解」「目配せ」だけで、抑圧された者が爆発する事もあるのは、自然の成り行きともいえます。

 読売新聞3月13日の記事に、<名古屋など4刑務所、10年で「変死100人」>とあり、各刑務所に10年間保存されている「死亡帳」に記載されている合計は約1600名とのことです。

 上記のことをふまえて、一方的な見解や偏った見方ではなく、皆さんが総合的な判断をする資料として、次回には、府中刑務所における殺人事件、岡山刑務所では受刑者ではなく外部からの面会人を叩き殺した事件、秋田県警によるジャーナリスト寺沢有氏に対する集団暴行事件、山梨県警の事件、大阪府警・警視庁の暴行事件について書く予定です。なお前回予告の府中刑務所出所の時の模様は、次回の府中刑務所における殺人事件とともに紹介する予定です。

平成15年3月15日記す
日本を憂える老狼